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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : み手の守り (出エジプト2:1–23前半)
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2017-07-16 18:00:00 (24 ヒット)
週報巻頭言

王女は彼をモーセと名付けて言った。「水の中からわたしが引き上げた(マーシャー)のですから。(出エジプト2:10)

ヘブライ人に対する王の怒りが頂点に達し、男の子を皆ナイルにほうり込めと命じたとき、ひとりの男の子が生まれます。特にかわいい子だったので、母は王の命令に従うことができず、3か月隠した末に、防水したかごに入れてあしの茂みの中に置きました。母のこのささやかな行為がファラオの支配に風穴を開けていくのです。王女もまた赤ん坊への単純なあわれみからヘブライ人の子と知りながら養子にします。そこに、ようすを見ていた赤ん坊の姉の機転により実の母親が乳母として育てることになったというエピソードが挿入されて、幼い命を救った3人の女性たちの美しい連携の物語となりました。民を隷属の苦しみから引き上げる者=モーセ(本来は「息子」の意)はこうして生き延びたのです。女性たちが神のみ手に守られて圧制に抵抗した次第が示されています。
 しかし、モーセの道は平たんではありませんでした。奴隷が監督に打たれるのは日常のことです。しかし、ヘブライ人が同胞であることを自覚しているモーセは、エジプト人がヘブライ人を打っているのを見て怒りを抑えられず、エジプト人を打ってヘブライ人を助けます。しかしだれが見たのかこのことが知れ渡り、ファラオに追われる身となってミディアンの地に逃れます。そこでもモーセは正義の味方としてふるまい、7人の娘たちが羊に飲ませるためにくんだ水を横取りしようとした羊飼いたちを追い払います。これがきっかけで、娘たちのひとり、ツィポラ(小鳥の意)と結婚し、一児を得ることになるのです。
 1章でイスラエル全体の状態を描いた大きな物語が、一転して母・姉・王女の3人の女性に焦点を移し、さらには成長したモーセ個人の小さな物語へと展開していきます。強大な帝国の前で、個人の力はいかにもかすかなものにすぎません。被抑圧民族となればなおさらです。この吹けば飛ぶような個人が神の導きの中で歴史を左右することもあれば、モーセの監督殺害のように暴発に終わることもあります。エジプト王の死と共に、再び大きな物語が動き始めます。 (高市和久)

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