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このサイトは日本聖書協会発行の
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 遠く離れないでください (詩編22:1–27)
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2017-12-10 18:00:00 (148 ヒット)
週報巻頭言

わたしを遠く離れないでください。苦難が近づき、助けてくれる者はいないのです。 (詩編22:12)

人間であるということは、体を養われて生きるということであり、神との交わりと隣人とのつながりの中で生きるということです。しかし時には病を抱え、交わりが損なわれる中で生きるということでもあります。ある人がそういう立場に陥りました。先祖たちが受けた恵みの歴史を思い、母の胎にあるときから神に信頼してきた人です。15–16節から、ひどい熱病が始まりだったと推測されます。それがきっかけで周囲の人々が敵意をあらわにします。病気を罪に対する神罰とみなす考えかたは古代人の間に広がっていました。イスラエルでは、病む人を神殿に引っ張って行って裁判にかけることも行われました。ふだんからその人にねたみや憎しみを持つ人にとっては絶好のチャンスです。
 雄牛、猛牛、獅子、犬などの動物は、病人の悪夢に現れた病魔でしょうか、作者を陥れようとする悪人たちでしょうか。苦難が迫ってきたとき、作者の願いはただ一つ、「わたしを遠く離れないでください」(12, 20節)ということだけです。そしてその願いは聞き入れられました。23節から(あるいは22節後半「あなたはわたしに答えてくださった」から)突然調子が明るくなります。神殿での裁判では、祭司が夜明けに神の託宣を受けて判決を下すことになっていましたから、ここからは無罪の判決を得た感謝の歌と見るべきでしょう。その感謝は祭りに集まった人々の前で歌われ、ささげ物は人々と分かち合われるのです(23, 26, 27節)。
 この詩は、キリスト者にとって特別な詩です。イエス・キリストが十字架の上で2節前半を叫んだとされているからです(マルコ15:34、マタイ27:46)。「頭を振る」、「渇く」、「衣を取ろうとしてくじを引く」などの語句も同じ場面に現れます。わたしたちが読んでいる受難の場面は、詩編22編に基づいて形造られているのです。キリストのご受難はこの詩の作者の苦しみをも包み込むものでした。むしろ古今東西のあらゆる苦しみを包み込むものでした。生身の体で世に来られたからこそ、人間の苦しみを引き受けることができたのです。(高市和久)

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