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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 群がる敵 (マタイ26:57–68)
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2018-03-25 18:00:00 (98 ヒット)
週報巻頭言

それは、あなたが言ったことです。しかし、わたしは言っておく。あなたたちはやがて、人の子が全能の神の右に座り、天の雲に乗って来るのを見る。(マタイ26:64)

マタイは、最高法院で開かれたイエスの最初の裁判をおおむねマルコに従って述べています。ヨハネ18:19以下のように、最高法院全員でもなければカイアファでもなく、前の大祭司アンナスが個人的に取り調べた上で、カイアファを通してローマ総督ピラトにイエスの身柄を送ったというほうが史実に近いかもしれません。しかしマルコやマタイは、神に特別に選ばれたイスラエルの民が、特にその指導者たち全員が、イエスに有罪判決を下したと確信しています。紀元70年の独立戦争の敗北と神殿の破壊を見たマルコ、その後のファリサイ派によるキリスト者への迫害のただ中にあるマタイにとっては、そのほうが自然なのです。
 イエスの処刑の理由の一つは、神殿を崩して三日のうちに建てることができると宣言されたとされることでした。キリスト者にとっては、イエスにそれができるのは当然のことです。それがイエスのご復活を指す(ヨハネ2:21)とすればなおさらです。が、イエスを信じない人から見れば自分を神と同一視する冒とくとなります。イエスは事実そう言われたのでしょうか。ヨハネはこれをイエスご自身のことばとしているので、事実のようです。
 敵意に満ちた訴えの前で、イエスは沈黙されます。「それは、あなたが言ったことです」と答えることを拒みます。「ほふり場に引かれる小羊のように……彼は口を開かなかった」(イザヤ53:7)と預言されたとおりの方がここにおられるのです。しかし「やがて人の子が天の雲に乗って来る」とダニエル7:13を引用されたのがご自身の来臨を予告したと受け取られ(確かにそう解することは可能)、死刑判決となります。ただ、これらは大祭司らにとっては処刑の理由となりますが、ピラトにとってはユダヤ人固有の宗教論争に過ぎません。それよりもユダヤ人の王を名のったとみなされたこと(27:37)のほうが重大なのです。起訴事実と判決理由がまるで異なるという、でたらめな裁判でした。周囲がこぞって敵対してくるとき、どうやって抵抗すればいいのでしょう。イエスは同じ立場に置かれた人々の苦しみを共に背負われました。(高市和久)

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