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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 渇きを抱えて (ヨハネ4:1–30)
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2018-05-06 18:00:00 (55 ヒット)
週報巻頭言

わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。(ヨハネ4:14)

ヨハネの弟子たちに加えてファリサイ派からも警戒されていることを知って、イエスはガリラヤに向かいます。しかし最短コースで行くには途中サマリアを「通り抜けねば」なりません。もとダビデの王国の一部だったこの地の人々は、歴史的事情からユダヤ人と反目し合うようになっていました(9節参照)。イエスが疲れを覚えて井戸端に座っていると、深い渇きを抱えた女性が水をくみに来ます。正午ごろにわざわざやって来たのは人目を避けたかったからでしょう。決して人道にもとることをしているわけではないのですが。
 イエスは「水を飲ませてください」と呼びかけますが、実はみずから彼女の渇きをいやしたいのです。「生きた水」(わき水の意味もある)と聞いて女性は心をひかれますが、革のバケツも持たぬこのユダヤ人は何者だろうとなお不審そうです。イエスが言われるのは尋常な水ではありません。ただの水では、いや地上のどんなものでも、彼女の渇きをいやすことはできないのです。それができるのは神のことばだけです――渇いている人をいやすばかりか、世を潤す人に変えることさえできるのは。しかし彼女は普通の水を得る苦労で頭がいっぱいです。敵地を行くように周囲の視線を避けて毎日この井戸まで「通り抜けて」来なければならないのですから。
 いや、イエスはすべてご存じなのです。「あなたの夫をここに呼んで来なさい」というひと言でそれがわかります。女性が自活できない社会に生まれ、運悪く夫が早死にしたこと。ずっと年上の男性の後添いになっては先立たれる繰り返しで、ついには正式に結婚することもできなくなったこと。そういう(当時は珍しくない)事情を、皆ご存じなのです。すべてを言い当てるイエスを預言者だと思った女性がユダヤ人とサマリア人の対立がいつか解けるのかを尋ねると、イエスは「その時が来る」と答え、ご自分が預言者以上の方――ほかならぬメシアであることを明かされます。それを聞いた彼女はあんなに避けていた町の人々を大急ぎで呼びに行きます。世を潤す人へと一歩踏み出したのです。(高市和久)

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