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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 「神の国はあなたがたの間に」 (ルカによる福音書 17章20-21節)  
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2019-03-24 18:43:08 (52 ヒット)
週報巻頭言

実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。(ルカ17:21)

「神の国はいつ来るのか」というファリサイ派の人の問いに対してイエスさまは、神の国は見える形で来るのではなく、「実に、神の国はあなた方の間にあるのだ。」と答えられました。この「ある」という言葉は現在形です。つまり、今すでに神の国は「ある」と答えられたのです。
しかし現実社会に目を転じれば、そこは経済力や権力、腕力など力による支配が横行し、多くの争いがあります。不平等、憎しみ、悲しみ、不信感の渦巻く中で多くの人が傷つき苦しんでいます。私たちは「神の国」をどこに見て希望をつないでいったらよいのでしょうか。
第2次世界大戦に従軍したイギリス人の若者が、日本軍の捕虜となりタイ・クワイ河の収容所に送られました。泰緬鉄道建築の過酷な強制労働により病に倒れ、彼はごみを捨てるように「死の家」に送られます。彼を絶望の底に追いつめたのは、手当てもされず悪化をたどる病だけでなく、捕虜同士の盗み合い、憎しみ、欺きでした。彼を今まで支えてきた教育、道徳、善意がことごとく否定されたのでした。醜い人間の本性に絶望した彼は、無気力、無感覚となり死臭の漂うその場でただ死ぬのを待っていました。
そのような中、収容所内の彼の戦友が、彼の虫が這う体をきれいに洗い、清潔な寝床を用意し、強制労働の後の疲れた体で、彼に丁寧なマッサージを施し根気強いリハビリを続けてくれたのです。やがて彼の動かなかった手足に感覚が戻り、徐々に生きる気力を取り戻します。ひとりの老いた女性宣教師によりもたらされた神の光が、憎しみと不信に満ちたこの収容所内を少しずつ変えていきます。神の愛を知った彼は仲間と聖書を読み、自分がしてもらったように傷ついた仲間に仕え、ついにこの収容所の中に教会を立ち上げます。
まさに「神も仏もあるものかという」悲惨な状況下にあっても、「神の国」は人の間にすでにあるのです。「神の国」は目立たないかたちでひっそりと人と人の間に打ち立てられ、人と周りを根底から変えていきます。
このような特殊な状況を持ち出すまでもなく、私たちが、礼拝で、祈祷会で、また日常生活の中で、イエスさまのお名前を通して祈る時、もうすでにそこは「神の国」のご支配の中にあります。イエスさまが来てくださったことにより実現した、「神の国」のご支配があまねくこの世に行き渡るまで、私たちは今ある現実に絶望するのでなく、希望を持ってイエスさまに従うものでありたいと思います。
                        (篠塚 薫)                                                                                                                                     


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