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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 「和解のつとめにつかえる」コリントの信徒への手紙二 5 章 17-21 節
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2019-08-11 14:24:23 (80 ヒット)
週報巻頭言

「神は、キリストを通してわたしたちをご自分と和解させ、また和解のた めに奉仕する任務をわたしたちにお授けになりました。(競灰 5:18)
私たちの肉体はやわらかい。だから、ひとたび鉄の弾丸がこの肉体に撃ち込まれ、 鉄の破片がこの肉体に突き刺さり、また火炎のかたまりにこの肉体が焼かれるならば、 たちどころに私たちは、絶命する。生きてはいられない。そうだ、武器というものと 私たち人間とは、兵器というものと私たち生命体とは、共存もできなければ和解もで きないのだ。 私たちは神によって(キリストを通して)和解の恵みを受け、また和解の働きに押 し出されている。すなわち、誰とでも共に生きることができるのだという可能性に招 かれている。そして、さまざまな違いを超え、禍根を超えて、どんな人とも和解させ られるという希望を持って生きていたいと願う。しかし、この生命の肉体を貫く「武 器・兵器」とは、私たちがロボットでないかぎり、本質的に共存、和解ができないの だ。そして、核兵器は、人間が生きるために決して和解できないものの頂点に位置す るものだと言える。 私たち日本に生きる者が、8月が来るたびに「原爆が投下された事実」を指さし続 けることの意味は、人類にとって普遍的な意味と重要な役割を担っている。それは、 生命あるものが、決して和解できないもの(であるにもかかわらず、一度はこの世界 が浴びてしまったもの)、この核兵器を、生命とは和解不可能なものとしてさし示し 続けることにある。かつて、元秋葉広島市長が、平和宣言の中で語られた言葉「原爆 は廃絶されることのみに意味がある」という逆説的な真実こそが、まさに生命世界の 基本線にならなければならないのだ。そう、人間が、生命が、なぜ、決して和解でき ないものを保有し、「廃絶されることのみに意味があるもの」を温存しようとするの か。人間の精神は、人間の倫理観はいったいどうなってしまったのか。人間の祈りは、 生命世界を守るために無意味だと言うのか。これらの根本的な問いを、「ここ」から 人類に問いかけ続けなければならないのである。 この「和解できないもの」を、これほどに和解できないことがわかっているものを、 「和解できないものと」はっきり定めていく。このことは、和解のために祈り、働こ うとする者たちの基本姿勢でなければならないだろうと思う。 吉 叶


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