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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 「神とカイザルの狭間で」 マルコによる福音書 12 章 13-17 節
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2019-08-18 15:58:39 (79 ヒット)
週報巻頭言

イエスは言われた。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」 彼らは、イエスの答えに驚き入った。(マルコ 12:17)
本日の聖書テキストは、新約聖書の時代にあってとても重大な問題でありながら、し かしそれへの態度の如何によっては命にかかわってしまう「税金問題」をめぐる、ユダ ヤ指導者たちと主イエスのやりとりの記録です。 さて「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」というイエスの言葉のシャ ープさを理解するためには、当時の民衆たちが二重・三重の税制度に苦しめられていた 事実を多少でも理解しておかねばならないと思います。ご存じのように、当時のユダヤ はローマ帝国の植民地でした。ある程度の自治が認められる代わりに、多額のあるいは 何重もの税金が民衆に科せられていました。ローマが徴収する税は、「人頭税」と「農地 税」という直接税と、「通行税」などの間接税です。人頭税は、人が定められた年齢にな ればデナリ銀貨で支払わなければならない非常に高負担の税金でした。このデナリ銀貨 には、当時のローマの皇帝ティベリウス・カイザルの肖像が刻まれており、またその周 りには「アウグストゥスの子、神なる皇帝ティベリウス・カイザル」と彫り込まれてあ ったのです。植民地に対する露骨な優越感、思想支配、皇帝崇拝の強要でした。 さて、もう一つの税金問題に目を向けましょう。こうしたローマからの課税とは別に、 ユダヤ社会がずっと自らの共同体運営のために徴収してきた税金に「十分の一税」と「神 殿税」があり、いわば宗教的な税金が並列して存在していました。民衆がどれほどの重 税に苦しんでいたかがよくおわかりいただけると思います。 さて、イエスを嫌うユダヤ指導者たちは、この税制と民衆感情を利用すれば、イエス が窮地に立つことになる難問・難題が作れることに気づきました。「皇帝に税金を納めて 良いか悪いか。納めるべきか、納めるべきではないか」という問いかけです。イエスが 「納めて良い」と答えたなら、たちまち、民衆からそっぽを向かれてしまうだろう。逆 に「納めるな」と答えたなら、ローマの政策に異議を唱えたとして訴えてやろう。そう いう罠をしかけたのです。ところが主イエスが返した答えは「皇帝のものは皇帝に、神 のものは神に」という答えでした。ところが、この一言には、質問者たちの根底を揺さ ぶるほどの威力があったのです。なぜでしょうか・・・? 吉 叶


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