はじめての方へ
メニュー


このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
聖書 新共同訳:
(c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The
Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988
週報巻頭言
週報巻頭言 : 「待祈しよう」〜荒れゆく世界の中で〜 ダニエル書 9 章 15-23 節
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2019-12-01 18:31:52 (12 ヒット)
週報巻頭言

こうして訴え祈っていると、先の幻で見た者、すなわちガブリエルが 飛んできて近づき、わたしに触れた。 (ダニエル 9 章 21 節)
「神の民」を自認するイスラエルにとって、徹底的な挫折感と、出口の見えない閉塞 感を味わう経験が「バビロニア補囚」です。 「この事態に及んだ原因は果たして何なのか。」 「この経験を通して神はイスラエルに何を問いかけておられるのか。」その後のイスラエ ルの思想は「バビロニア捕囚」の歴史的・信仰的解釈の賜物であると言っても過言では ありません。加えて、イスラエル思想にとって決定的な影響をもたらしたのは、まぎれ もなく「出エジプト」です。歴史的にはずっと遡る「モーセの時代」の経験ですが、そ の後「バビロニア捕囚」という「破局」を味わった人々にとって、「エジプト脱出と荒野 の 40 年」は、歴史や人生を見つめる「ものさし」となりましたし、「出エジプト」経験 と「バビロニア捕囚」経験とは大きな線で繋がり、重要な歴史観となっていきました。 過去(経験)を読み解く作業と、今(現実)を解釈する作業を切り結び、さらには未来 に備える姿勢を整えていく。そのためには、その背後にあって、有史以来、歴史を導い ている神の御心を受け止めていく。そのような信仰と世界観・人生観が「ヘブライニズ ム」を形成していったのでした。 さて、『ダニエル書』は、このバビロニア補囚のただ中を、信仰と祈りをもって生きた ダニエルたちの眼を通して、神の託宣を聞き取り、将来に希望を観ていこうとして編集 された文書です。この『ダニエル書』の舞台は、バビロニア捕囚時代(前 587-538)です が、編集され読まれていったのは、紀元前 2 世紀の中盤(前 150-170 年)だと思われま す。それは、聖書の世界、すなわちメソポタミア流域、中東、エジプト、地中海沿岸と いう広大な世界が「世界地図」を塗り替え続けているような時代でした。北王国イスラ エルを滅ぼしたアッシリアの後はバビロニア帝国の支配。南王国ユダは「バビロニア捕 囚」の憂き目に遭います。しかしこのバビロニアを滅ぼすのがペルシャ帝国。さらにそ のペルシャをアレキサンダー大王のマケドニア帝国が凌駕します。しかしアレキサンダ ーの死後、武将たちの血で血を洗う後継争いによってマケドニアは瓦解、四つの国に分 裂していきます。やがて、その戦国時代の中からローマ帝国が登場してくるという歴史 です。ダニエルが見た幻は、それらの大国の興亡、隆盛と没落の様子の予言でもありま した。その幻に苦悩し、歴史をわが身に引き寄せて悔い改め、ひたすら人間の救いと平 和を待望し祈るダニエルのもとに遣わされるのが「天使ガブリエル」なのです。 吉盂


印刷用ページ 

市川八幡キリスト教会 千葉県市川市八幡2-1-10 電話047-332-5197
Theme Desinged by 工房ヒラム