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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 「イエスと痛み、悼む」 ヨハネによる福音書 11 章 38-44 節
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2020-03-08 10:20:54 (21 ヒット)
週報巻頭言

イエスは人々に、「ほどいてやって、行かせなさい」と言われた。 (ヨハネ 11:44)
東日本大震災をおぼえて ●死者にことばをあてがえ● わたしの死者ひとりびとりの肺に ことなる それだけの歌をあてがえ 死者の唇ひとつひとつに 他とことなる それだけしかないことばを吸わせよ 類化しない 統べない かれやかのじょだけのことばを 百年かけて 海とその影から掬(すく)え 砂いっぱいの死者に どうかことばをあてがえ 水いっぱいの死者は それまでどうか眠りにおちるな 石いっぱいの死者は それまでどうか語れ 夜ふけの浜辺にあおむいて わたしの死者よ どうかひとりでうたえ 浜菊はまだ咲くな 畔唐菜(アゼトウナ)はまだ悼むな わたしの死者ひとりびとりの肺に ことなる それだけのふさわしいことばが あてがわれるまで (辺見庸『眼の海』より) 東日本大震災をどう振り返るべきなのか。辺見さんは「犠牲者○万○千人」と語って 論じる風潮の中で、巨大な数に統合され類化されてしまおうとする人間の命を見つめて 詩を書きました。いま新型コロナウィルスの感染者が「○県で新たに○人」と毎日報じ られています。一人一人は決して「感染者」という名前ではありません。しかし「感染 者」と類化され隔離され、それで終わらず、嫌悪され排除され差別され始めています。 一人ひとりが生きてきて、生きていた場所で下敷きになり、波にさらわれ、放射能に 追い出され、ウィルスに冒されました。その日まで生きていたその人には、異なるその 人の涙があり、無念があり、苦しみがあります。固有の闘いはいまも続いています。だ としても、それらのその打撃が打ち消すことの出来ない尊い人生が、一人ひとりにある のです。ですから、一人ひとりにふさわしいことばが届けられること、そして一人ひと りのことばを聴くことができるようになれること。私たちに大切なことは、それです。


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