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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 「解き放たれて」出エジプト記6 章28 節- 7 章7 節
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2020-08-23 14:14:31 (45 ヒット)
週報巻頭言

しかし、モーセは主に言った。「ご覧のとおり、わたしは唇に割礼のない者です。
どうしてファラオがわたしの言うことを聞き入れましょうか。」(出エジ6:30)
モーセはイスラエルのエジプト脱出を果たし、イスラエルを一つの民族に導いた指導
者、神と直接語ることのできる預言者、という偉大なイメージに輝いています。モーセ
はどんな人だったのでしょう。
モーセは、「エジプトに行け」「イスラエルを導き出せ」という神のご命令から何とか
逃れようとします。イスラエルをエジプトから救い出すなんて、とても自分の手におえ
ることではない。自分は話すのが得意ではない。ファラオを説得し、イスラエルの長老
を説得しエジプト脱出の決心をさせるなんてとてもできない。これまでの人生の半分は
エジプトの王族の生活であった。あとの半分はミディアン人の暮らしだ。今はミディア
ンの言葉で語り、羊を飼っている。家族がいて、平和で、それで十分なのだ。だから「ど
うかほかの人を選んでください」と神に願いました。必死に弁解するモーセの姿は、自
信のない、いかにも小さき者のイメージでしかありません。
しかし、神はモーセの言い訳をすべて承知しています。モーセがエジプトに行きたく
ないことも、ヘブライ語を自在に操れないことも、雄弁な演説とは程遠いことも、モー
セ自身がそれをよく自覚していることも、すべてご存知でモーセに命じています。神は
欠けのあるモーセを、神の助けが必要なモーセを選んで用いようとしています。自分に
は神の助けが必要だと知っている人を神は用いようとしているのです。その時人の能力
は問題ではありません。モーセは「わたしは必ずあなたと共にいる」という約束だけを
頼りに神の召しに従います。
それでも、自分が適任ではないという思いは消し去ることはできません。なぜ適任で
はない自分が召し出されなければならないのだ、と言う思いにこだわり、モーセはこだ
わりに縛られていたのではないでしょうか。モーセはこだわりを持ちながら、それでも
祈り求めざるを得ない自分、自分の欠けを最後は神にゆだねざるを得ない自分と向き合
い、自分の欠けを受けとめて下さる方の「わたしは必ずあなたと共にいる」という約束
に促されながら神とかかわり続ける中で、次第にこだわりから解放されていったのでは
ないでしょうか。神さま何故ですかと言いながら、それでも神とかかわり続けることで
しか疑問やこだわりから解き放たれることはないのではないでしょうか。(関玖仁男)


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