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このサイトは日本聖書協会発行の
新共同訳聖書から引用しています。
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週報巻頭言
週報巻頭言 : 共に歩み、心動かす神出エジプト記32 章1-14 節
投稿者 : iybpc 投稿日時: 2020-09-27 17:03:47 (44 ヒット)
週報巻頭言

主はご自身で民にくだす、と告げられた災いを思い直された。
出エジプト(32:14)
奴隷の地エジプトを脱出し、シナイ半島の奥深くまで辿り着いたイスラエルの民でし
たが、その道中、幾度となく神への不平不満を口にし、神を試そうとしました。そのイ
スラエルが決定的な過ちを犯してしまいます。それが「金の仔牛」事件でした。
イスラエルの民が神の山ホレブ(シナイ山)の麓に到着したとき、神はモーセに山に登
るよう命じます。「十戒」を授けるためでした。「十戒」は、民がまっすぐに神と向かい
合い、心から神を礼拝することによって、隣人とも人生をわかちあって生きることがで
きるようにと、神の慈愛と恵みが満ちた戒めです。また、「十戒」だけでなく、礼拝の姿
勢や方法、共同体の基本的経済活動や司法行為のための指針を授けるため、神が40 日に
亘ってモーセに向かい合っておられた、そのときの事でした。民の方はというと、モー
セが山に登って行ったきり、いつまでたっても降りてこないため、不安に駆られ、混乱
していきます。しばしの「神の沈黙」「指導者の不在」、この状態の中で民は神を信じ切
れず、モーセを待ちきれず、これまでの導きと救いの経験を忘れたかのように「新しい
神」を造り、祭ろうとしました。「あの神はもういなくなった。」「新しい神と指導者が必
要だ」。このヒステリックなスローガンが、あっという間に人々に感染し、民を浸食して
いったのでした。人間はかくも脆く、かつ危険な存在です。
群衆は、モーセの右腕・アロンのもとに押しかけ、「新しい神々」を造ってくれと要求
しました。「神々」と複数形で語られているところが、いかにも人間の欲望をよく表して
います。何を求めて良いのか、際限のない欲求と止め処ない不安に対応する「神々」を
人間はいちいち造り上げようとするのです。それにしてもアロンはどうしてしまったの
でしょう? 怒濤のような民の要求に屈してしまい、民のために仔牛の鋳造を行います。
民はエジプト脱出の際にエジプト人から手に入れた金の装飾品を寄せ集め、この仔牛に
メッキを施したのです。エジプト脱出・奴隷解放の印、自由を手に入れた証として手に
入れた金を、彼らは、金の仔牛を飾るために供出していきます。このようにして、人間
は再び、欲望の奴隷、偶像礼拝の虜となることを選び取ってしまったのでした。目に見
える神の形、神がいる場所、人間はそれを限定させて自分の欲求と満足と安心のために
神を祭ろうとするのです。人間は昔から今も、ずっとその傲慢に纏われています。吉


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